ハモのお吸い物

遊びに行って疲れた帰り、駅ビルの魚屋さんで奇跡の安売りにあった。
マグロのお刺身一柵とウニ1パックと鱧(はも)とあじ1匹、この4パックで1000円というのである。
この魚屋さんはたまにこのミラクル売りをする。2割引とか5割引とかを過ぎ「もういいかっ」とでもいうように、突然残ったパックを集めて一山1000円にするのである。何時からとか何曜日とかは分からない。残った魚の具合によるのだろう。
ただし、調理が難しい魚も多い。今はネットがあるお蔭で、煮るとか焼くとか調理法は調べられるので、大体はなんとか食べるところまでこぎつける。
だが、まず「おろす」となると大騒ぎである。ご多分にもれず魚をおろした経験など数える程しかないからである。
この間の石鯛なんてホントに固くて、かたいからイシダイというのかと妙に納得してしまった。実際には、石をかむほどの強い力があるからなどの説もあるらしいが。
今回のハモは「骨切り」がポイントだが、すでに調理済みだったので、出汁に入れただけで実に品のいいお吸い物になった。「よく調理したね」と彼が褒めてくれた。
しかしあとで、骨切りも私がしたのだと彼が勘違いしていたことが分かり、ネタバレをしなければよかった、とちょっと思った。